1975 仏 ベルナール・クィザンヌ監督 101分
ジェーン・バーキンBOX 第二弾
最近字幕オフを覚えました
字幕を消すと
俳優さんの表情をきちんと目で追えます
声の表情もきちんと読み取れます
これがねえ
いいのですよ
はじめは
何度も見て
内容を知ってるものに限り
そういう見方をしていたのですが
初めて見る映画も
意外にオフでたのしめます
もちろん語学がわからなくても
案外満足
軽いコメディ映画なんかは
字幕もしくは吹き替えのほうがよいです
全体の流れはシンプルなくせに
淡々と流れる
しんきくさい映画が
なぜだかよかったりして
俳優さんで楽しめるから
ということでしょうか
で
今回の映画
ジェーン・バーキンの声 表情
髪をアップにして
にらみつけるような
するどい視線
犯罪青年のような
そうか
この人
こんな力を秘めてたのか
だからいろんな人が惹きつけられるのか
不思議な人です
少し前
テレビのフランス語講座にゲスト出演してはった
美人顔ではないはずなのに
くしゃっと笑ったその笑顔は
天下一品でした
ほんと
きっと
誰もがひきつけられる
映画にもどります
ナチュラルメイクのイメージが強いけど
しっかりお化粧したら
なるほどこんな感じか
とかね
いろいろ
堪能
少年も
少年特有のまっすぐさ
あぶなっかしさ
潔癖さ
コントロール不能でもてあます
そういうのがきちんとでてました
1974年 仏 ロベール・ブナイヨン監督 95分
12月14日は ジェーン・バーキンの誕生日らしいです
それを記念して
DVDが3本組 BOXでの発売となりました
ジェーン・バーキンと言えば
《 ジュテーム・モワ・ノン・プリュ 》
《 スローガン 》
あたりがくるかと思えば
ありがたいことに
《 まじめに愛して 》が入ってるじゃないですか
予約入れて買っちゃいました
そう
だいすきなんです
このノーテンキなロードムービー
ロードムービーと言えば
ビートルズの
《 マジカル・ミステリー・ツアー 》?
賛否両論の実験映画ってとこかな
それも持ってます
弱いのかなあ こういう系統に
でも
ビートルズ映画
個人的には
《 イエローサブマリン 》
あれが一番好き
今見てもやはりかっこいい
サイケデリックとはこういうものか!という映画
りんごのせいかな
チェコの
《 ひなぎく 》なんかも思い出したりして
あれは毒気もあるけど
そう
こちらは
まったく毒気ないんですよ
天真爛漫
かといって
うっとうしいくらい明るく元気な ということもない
なにぶんフランス映画ですので
その辺の温度は心地よく私好み
仲良し三人組は
ほんと子どものようです
仲良し兄妹三人組が大人の皮かぶって社会に紛れ込んでるような
そんな感じ
上流家庭の兄妹ね
明るく平和で はみだすことが許される 上流家庭のちびっこ達
そんな感じ
ジェーン・バーキンが
のびのびしあわせそうでたのしそうで
なかなかよろしい
エンディングも奇をてらうことなく
どこまでもファンタジー
イスラエル
理想郷をめざして
共産主義だってそうですよね
政治にはうといから
くわしいとこはわからんけど
いろんな人たちが
理想郷をめざして
がんばって共同体をつくりあげるのに
パーフェクトにはいかないものだ
それでも
こんどこそは
じぶんたちは
と
理想をめざす姿はすてきだと思います
しょせんむりなもんなのよ と
わかったような顔して
ツブツブ言ってるよりね
そんでも私はきっと
夢見がちな理想郷より
失敗して
ぐにぐにへこんだり
反省したりする姿に
人間らしくて
惹かれるんだろなー
少年も母親もせつないけれど
みとめたくない自分たちの不条理さをつきつけられたであろう村人たちの
心情を思うと
これまたせつなく
キブツ
知らなかった
世の中には
知らない世界がいっぱいあるのねー
知らん世界だけども
ベースはどこも
同じようなものでできあがってたりして
映画見て共感してるのは
私だけじゃないはずー
― ・・ にしても
おりこうさんな少年ですなあ
< バティニョールおじさん > の少年といい
今回の少年といい
ユダヤ人の少年は
頭のきれる子が多いのか?
それとも イメージ先行?